細胞間接着機構Nectin-Afadin系による細胞運動の制御機構
Project/Area Number |
02J61439
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
General medical chemistry
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
稲垣 舞子 大阪大学, 医学系研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 細胞運動 / 細胞接着 / Nectin-Afadin系 / Nectin / Afadin / アクチン / シグナル伝達 / ZO-1 |
Research Abstract |
細胞の運動と接着のそれぞれのシグナル伝達系には密接なクロストークが存在し、細胞間接着からのシグナルが細胞運動を制御すると考えられている。また、この制御機構の破綻が、がん細胞の浸潤や転移を引き起こすと考えられている。私の所属する研究室では、新しい細胞間接着系Nectin-Afadin系と低分子量Gタンパク質Cdc42活性化因子Frabinを見出し、これらがそれぞれ細胞の接着と運動のシグナル伝達系に関与することを明らかにしている。本年度の研究では、細胞間接着形成におけるNectin-Afadin系の生理機能を解析し、以下の成果を得た。 (1)Nectin-1およびNectin-3のノックアウトマウスを作成した。これらのマウスはどちらも生存可能であったが、眼球が小さいという表現型を示した。野生型マウスにおいて、Nectin-1およびNectin-3は毛様体の色素上皮と無色素上皮の間の接着部位に局在しており、Nectin-1およびNectin-3のノックアウトマウスではこの二層の上皮が分離していた。以上の結果から、Nectin-1とNectin-3は毛様体の色素上皮と無色素上皮を接着することにより、毛様体の形成に必須の役割を果たしていることが明らかとなった。 (2)Nectin-3ノックアウトマウスは精子の形態が異常となり、雄性不妊の表現型を示した。野生型マウスの精巣において、Nectin-2およびNectin-3は精子細胞とセルトリ細胞の間の接着部位に局在しているが、Nectin-3ノックアウトマウスではNectin-2も接着部位に局在しなくなり、接着構造も消失していた。以上の結果から、Nectin-2とNectin-3は精子細胞とセルトリ細胞の間の接着を担っており、精子の形態形成に必須の役割を果たしていることが明らかとなった。 このように本年度は、Nectin-Afadin系の生理的機能について、当初の計画以上の成果をあげることができた。
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)