Project/Area Number |
02J61448
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Human genetics
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
橘 理恵子 愛媛大学, 医学部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 高脂血症 / スタチン / 遺伝子多型 / トランスポーター / オーダーメイド医療 / 高血圧 / 動脈硬化 / 多因子疾患 / 遺伝子疾患 |
Research Abstract |
高脂血症や高血圧に代表される生活習慣病の治療は、ライフスタイルの改善が第一義である。しかし、効果が不十分な場合やコンプライアンスが悪い場合などは、薬剤による治療を併用する。現在、高脂血症の薬物治療は、HMG-CoA還元酵素阻害(スタチン)が主流である。スタチンの中でも臨床使用頻度が高いプラバスタチンは、消化管より吸収され、肝臓への取り込みには、肝有機アニオントランスポーターOATP-C(organlc anion transporting polypeptide C)が関与することがin vitro実験により明らかとなっている。本研究では、スタチン系薬剤の血中コレステロール量に対する影響とOATP-C遺伝子V174A多型との関連を、一般地域住民を対象に検討した。 愛媛県下でコホート設定している対象地区の住民健診あるいは病院を通じて本研究に同意の得られた3071例を調査対象とした。このうち、平成15年7月1日から8月28日までに、同町立病院でスタチン系高脂血症薬が処方された101例について診療録に基づき追跡調査した。101例のうち投薬前後での検査値が得られた66例を解析対象とした。遺伝子多型の解析はTaqManプローブ法により行った。 調査対象者の平均年齢は70.4±8.4歳(男性17人/女性49人)、平均BMIは23.7±2.6kg/m^2であった。服用していたスタチン系薬剤の内訳は、プラバスタチン22例、アトルバスタチン11例、シンバスタチン33例であった。解析したOATP-C遺伝子V174A多型の頻度は、遺伝子型が決定できなかった2例を除き、VV型44例(66.7%)、VA型20例(30.3%)、AA型0例であり既報告と一致していた。対象者全員におけるスタチン服薬前後での血中総コレステロールは有意に低下した。また、3種のHMG-CoA還元酵素阻害剤で脂質低下作用に有意差は認められなかった。OATP-C遺伝子多型との関連については、スタチン系薬剤の脂質低下作用はV174A多型で有意に異なっており、AアレルではVアレルに比し、効果が減弱していた(p=0.041)。各薬剤の詳細な体内動態に関しては今後さらなる解明が必要とされるが、以上の理由からOATP-C遺伝子多型が総コレステロール低下作用に有意に影響することが示唆された。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)