Project/Area Number |
03151046
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
増田 康治 九州大学, 医学部, 教授 (10037377)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 光幸 京都大学, 医学部, 教授 (00025587)
坪内 進 鈴鹿医療科学技術大学, 保健衛生学部, 教授 (70073137)
鈴木 捷三 東京大学, 医科学研究所, 助手 (30012743)
大原 弘 岡山大学, 教養部, 教授 (20160608)
吉井 与志彦 筑波大学, 臨床医学系, 助教授 (50110507)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥17,000,000 (Direct Cost: ¥17,000,000)
Fiscal Year 1991: ¥17,000,000 (Direct Cost: ¥17,000,000)
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Keywords | 難治性腫瘍 / 粒子線治療 / 細胞反応 / 組織反応 |
Research Abstract |
前2年の研究で、粒子線を導入することにより、がんの治療可能比が改善される可能性が、放射線生物学および物理学の立場から示された。本年度は、粒子線を臨床でのがんの治療現場に導入するにあたり必要な、基礎的臨床的な検討、ならびに研究の総括をおこなった。染色体異常を指標とすると、X線照射の場合は細胞の種類依存性が少なかったが、炭素イオンビ-ムでは、用いた細胞の種類依存性が大きく、粒子線に対しても抵抗性細胞の存在が示唆された。 骨髄、腸上皮および軟骨の組織細胞を指標にして、30MeV中性子線のRBE値を求めた。RBE値は、障害の程度が少ないほど、いずれの組織の場合も大きく、等効果線量でみると1.32〜1.61で、腸上皮のRBE値が最も大きかった。数時間の二分割照射をすると、RBE値は、いずれの組織の場合も同様に、障害の程度が少ないほど大きい傾向にあった。等効果線量でみると1.30〜1.90で、一回照射のときと同じく、腸上皮のRBE値が最も大きかった。腸管を含む照射野での、中性子線治療における治療可能比の低下が懸念された。 粒子線治療に際しては、線量分布のよさは逆にかえって高い精度の治療計画を要求することになる。そこで粒子線治療実用化のために、XーCT装置を用いた治療計画システムを完成させた。 粒子線治療でも、正常組織への照射をさけることは出来ない。粒子線照射時の耐容線量、ことに部位によって血管の走行および機能に差があり、耐容線量に差があると予測される脳の、部位による耐容線量のちがいに関する検討はこれまで不十分であった。脳の障害を、組織学的変化でなく機能を指標にして点数化して計測すると、耐容線量は部位によって異なり、前頭葉は耐容線量が低く、頭頂葉や基底核は高いことが明らかになった。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)