酸性雨原因物質の発生源対策と酸性雨による陸上生態系被害の制御
Project/Area Number |
03202106
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
定方 正毅 東京大学, 工学部, 教授 (30011175)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八木 久義 東京大学, 農学部, 助教授 (80191089)
戸塚 績 東京農工大学, 農学部, 教授 (00109901)
大喜多 敏一 桜美林大学, 国際学部, 教授 (40077201)
笠岡 成光 岡山大学, 工学部, 教授 (10032921)
菅原 拓男 秋田大学, 鉱山学部, 教授 (10006679)
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Project Period (FY) |
1990 – 1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥12,800,000 (Direct Cost: ¥12,800,000)
Fiscal Year 1991: ¥12,800,000 (Direct Cost: ¥12,800,000)
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Keywords | 酸性雨 / 発生源対策 / 脱硫 / 脱硝 / 硫黄酸化物 / 窒素酸化物 / 肥料 / 長距離輸送 |
Research Abstract |
本研究班は、発生源対策グル-プと被害軽減対策グル-プから成る。平成2年度の成果として、以下の点が明らかになった。 1)粒径0.1μ以下の超徴粒子カルシウムによる脱硫速度を調べたところ、従来得られていた反応速度に比べて、1000倍以上反応速度が上昇した。(定方) 2)急速熱分解法により、有機イオウだけではなく、黄鉄鋼も硫化第一鉄まで還元されることが示された。(菅原) 3)天然マグネサイトによる脱硫実験を行ったところ、水蒸気による脱硫反応率向上のためには、事前に試料を焼成するのが望ましいことが明らかになった。(松田) 4)排ガスからのSOx、NOx同時除去と硫安合成のための有効な触媒を検討したところ、V_2Ox/(Cr_2O_3ーTiO_2)触媒が、これまで検討した触媒の中で、最も優れていることがわかった。(笠岡) 5)中国はじめ大陸からの輸送モデルとして、オイラ-型長距離輸送モデルの開発を行った。(大喜多) 6)数種の樹木の種子発芽に対する土壌酸性化の影響と、その種間差異を調べた。その結果、土壌pHが4以下に低下すると発芽率が減少した。(戸塚) 7)有機物堆積層の酸性雨に対する緩衡能に及ぼす影響を調べた。その結果、有機物堆積層は、通常の表土に比べて、土壌の酸性雨に対する緩衡能を高める効果があることが認められた。(八木)
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)