Project/Area Number |
03228125
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Woman's Christian University |
Principal Investigator |
伊藤 善市 東京女子大学, 文理学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 雄二郎 高千穂商科大学, 商学部, 教授 (40191457)
野村 宏 奈良県立商科大学, 商学部, 教授 (60237881)
佐貫 利雄 帝京大学, 経済学部, 教授 (50162516)
角本 良平 財団法人 統計研究会, 主任研究員 (40142054)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1991: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 交通 / 軌道系輸送方式 / 物流システム / 航空 / 環境 / 省力・省エネルギ- / 空間不足 / コスト |
Research Abstract |
今年度は、(1)技術自体の可能性を「軌道系」について、(2)交通技術の進歩の実情を「航空」について、(3)システムとしての問題を「物流」いついて、(4)交通と地域との関連を仙台地域について研究した。また、問題点の摘出に主眼を置いた。軌道系では、在来方式の枠内での改良と浮上方式の開発がなされている。在来方式では、高速化と共に、特に都市圏内で混雑緩和のため列車運行間隔の短縮が試みられている。省力・省エネ対策では、電車の場合、回生電力の利用、車両の軽量化、性能の向上等により、一定の効果を得ている。浮上方式実用化の問題は、SST超音速機に似た課題である。交通手段の進歩には、高コスト・高速=高所得者利用→技術進歩・輸送量増加→単位輸送量当りコスト低下→大衆化という段階がある。しかしSSTには、コストの高さや、環境問題、時間短縮効果が短距離に限られる等の問題がある。一般に航空は、(1)社会的(空港周辺地域の騒音)、(2)空間(空域・航空路の空間の限界)、(3)人間的(パイロット、管制官などの人的要素の問題)、(4)国際的(既存の国家体制との調整)摩擦を抱えている。物流では、空間不足への対応が重要な問題である。一つの方法は、トラックから他の交通手段への転移である。しかし、大都市内では、他手段への転移は難しい。公共交通への転換も殆ど望めない。残る道は物流量の抑制になる。それには他の生産・消費技術や方式の改善か、能力に余裕がある地域への諸機能の移転が求められる。その一つが仙台である。現在仙台地域は、高速道路の開通により工業化が進みつつある。対東京の関係では、トラックへの依存度が高い。問題は、東京‐仙台間の結びつきが強まって南関東に発生する混雑である。その解決が困難ならば、今後は東京に依存しない地域発展とならざるをえない。交通能力の追随を当然の前提とする従来の経済計画、地域計画では実行は望めない。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)