犬糸状虫好中球遊走因子と好中球の相互作用における分子生物学的研究
Project/Area Number |
03670197
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
寄生虫学(含医用動物学)
|
Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
大橋 真 徳島大学, 総合科学部, 助教授 (40128369)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
名和 行文 宮崎医科大学, 医学部, 教授 (10040172)
|
Project Period (FY) |
1991
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
|
Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
|
Keywords | 好中球 / 遊走因子 / 犬糸状虫 / リセプタ- / ペプチド / 分子生物学 |
Research Abstract |
犬糸状虫(D.immitis)好中球遊走因子(DiーNCF)に対する好中球表面上のNCFリセプタ-の解析を好中球遊走活性のcross deactivation assayにより行なった。DIーNCFをコ-ドするcDNAの塩基配列から推定されるアミノ酸配列の99ー101番目(MetーPheーLys)は既に知られている好中球遊走性ペプチドfMetーPhe,fMetーLeuーPheーLysと似た配列であることからこの部分がエピト-プになっていることを確認するために、MetーPheーLys,fMetーPheーLysの配列のペプチドを固相法により合成した。fMetーPheーLysは逆相カラムを用いた高速液クロにより精製した。指示細胞はマウス好中球を用いマイクロケモタキシスチェンバ-により好中球遊走活性の測定を行った。MetーPheーLys,fMetーPheーLysはピ-クの活性は低いもののfMetーPhe、fMetーLeuーPheーLysより低濃度でも好中球遊走活性を示した。また好中球をMetーPheーLys,fMetーPheーLysとプレインキュベ-トすることによりDiーNCFに対する遊走活性をほぼ完全に消失した。一方fMetーLeuーPheーLysとのプレインキュベ-ションではDiーNCFに対する遊走活性にほとんど変化が見られなかった。これに対しfMetーLeuーPheーLysに対する遊走活性は、MetーPheーLys,fMetーPheーLysとのプレインキュベ-ションでは遊走活性に全く変化が見られなかったがfMetーLeuーPheーLysとのプレインキュベ-ションでは遊走活性をほぼ完全に消失した。これらのことからMetーPheーLysの部分がDiーNCFの好中球遊走活性のエピト-プであり、fMetーLeuーPheーLysとは異なったリセプタ-を用いていると考えられた。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)