ビブリオ科細菌内毒素リボ多糖のコアおよびリピドAの構造解析とその生物活性
Project/Area Number |
03670221
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
細菌学
|
Research Institution | Josai University |
Principal Investigator |
久恒 和仁 城西大学, 薬学部, 教授 (90035452)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 誠一 城西大学, 薬学部, 講師 (40095310)
|
Project Period (FY) |
1991
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1991: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
|
Keywords | ビブリオ科細菌 / リポ多糖 / 内毒素 / LPS / KDO / KDOーリン酸 / コア多糖 / リピドA |
Research Abstract |
本研究において申請者らは以下に述べる研究実績を挙げることが出来た。 グラム陰性細菌リペ多糖(LPS)の共通耕成成分であると見做されている2ーketoー3ーdeoxy octonate(KDO)がビブリオ科細菌(Plesiomonasを除く)のLPSでは常法によっては検出されない。我々はその理由を解明するため、ビブリオ科を構成する代表的細菌12種のLPSについてガスクロマトグラフィ-とガスクロマトグラフィー/マススベクトロメトリ-によってKDO領域の構造解析を行った。その結果いずれのLPSにおいてもKDOはただ1分子のみ存在し、その5位はコア多糖で、4位がリン酸で置換されていることを明らかにした。即ちビブリオ科細菌LPSとは異なるこの特徴的なKDO領域の構造の ために、常法によってはKDOが検出されないことが初めて示された。さらに我々はO1コレラ菌LPSのKDOに隣接するコア部分、すべてのO1コレラ菌LPSに含まれるフルクト-スの結合位置、コア多糖とO抗原特異多糖の結合位置、およびリピドAバックボ-ンなどに関する構造解析を行い、現在までにO1コレラ菌LPSの全構造をほぼ解明することが出来た。またO1コレラ菌以外にも陽炎ビブリオO2LPSの糖鎖について構造解析を行い、その全構造を明らかにするとともに、陽炎ビブリオLPSは腸内細菌LPSとは大きく異なる構造のコアを持つことを示した。 以上本研究で得られた成績のうち、KDO領域の構造に関する成績はすでにCarbohydrate Research誌に掲載されることが決定されており、その他の成積についても欧文誌への投稿を準備中である。
|
Report
(1 results)
Research Products
(6 results)