成長ホルモン・経門脈インスリン投与による肝切除術後代謝管理法の開発
Project/Area Number |
03670619
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Digestive surgery
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
森 敬一郎 京都大学, 医学部, 助手 (80159186)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
嶌原 康行 京都大学, 医学部, 助手 (30196498)
小澤 和惠 京都大学, 医学部, 教授 (00026858)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1991: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 成長ホルモン / インスリン / 経門脈投与 / 肝臓 / ミトコンドリア / 血中ケトン体比 |
Research Abstract |
成長ホルモンは、蛋白代謝についてはanabolic hormoneであり、糖代謝についてはcatabolic hormoneである。正常ウサギを用いて成長ホルモンをVolus投与を行うと、肝ミトコンドリアのredox stateを反映する血中ケトン体比(AKBR)では低下し肝エネルギ-チャ-ジも低下した。これは用量依存反応であり、肝エネルギ-代謝の低下している肝切除後に成長ホルモンを投与することは、状態を悪化させる可能性が示唆された。そこで,肝切除ラットを用いて成長ホルモンを投与すると、術後3日目のエネルギ-チャ-ジは対照群と比べ有意に低下した。しかし、死亡率および術後7日目の肝重量には有意差を認めなかった。現在、成長ホルモンの経門脈投与の意義を検討中である。一方、インスリンは蛋白代謝糖代謝ともにanabolic hormoneで肝ミトコンドリア機能を亢進させる。そこで、術前の経口糖負荷試験で低インスリン血症と判定された症例の肝切除後に経門脈インスリン投与を行った。これまでに22症例において本治療法を行っているが,大量肝切除を行ったにもかかわらず在院死は1例のみで,以前の死亡率より有意に低下した。そこで現在,ウサギ肝切除モデルを用いて,経門脈インスリン,成長ホルモン併用投与の実験を行っているが単独投与より肝再生速度が早い傾向にある。肝エネルギ-チャ-ジ,肝ミトコンドリア機能に与える影響を検討中である。また,ラットを用いて,anabolic再生ホルモンであるinsulin like growth factor 1の肝再生,肝ミトコンドリア機能についても検討中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)