Project/Area Number |
03F00006
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
文化人類学(含民族学・民俗学)
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
小野澤 正喜 筑波大学, 歴史・人類学系, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HUSSAIN MD Akbar 筑波大学, 歴史・人類学系, 日本学術振興会・外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 漁村 / 養殖漁業 / 沿海漁業 / 遠洋漁業 / 漁業組合 / 水産物の輸出入 / 地縁集団 / 社会変化 |
Research Abstract |
研究代表者の協力のもとに茨城県那珂湊市および土浦市における調査地を特定し、調査体制の確立を行った。現地滞在による面接調査を通して調査地の把握を進めた。漁協関係者等とのラポールを確立し、漁業にかかわる伝統的組織に関する歴史的なデータの収集に努めた。家族、集落等、伝統的諸制度維持にかかわるメカニズムを各種行政組織、漁業および農業セクターの諸組織について面接聴き取り調査を中心に進めた。今後計画的に各種行事への参与観察体制を確立する予定である。 土浦市では鯉養殖漁業が鯉ヘルペス感染により壊滅的な打撃を受けている状況をつぶさに観察することができた。全国的なひろかりをもった事件であり、茨城県、土浦市等の行政的対応に関する貴重な資料を入手することができた。また漁業経営者の抱える深刻な問題についても理解を深めることができた。この経緯については報告書を作成中である。しかし、鯉養殖の廃業が相次ぎ、今後の調査対象とするには問題がある。 那珂湊市の漁場と関連地縁集団の調査は順調に進んでいる。今後は特定の個人やキーインフォーマントとの接触を深めつつ、杜会変化のアウトラインに関する概略を把握し、量的なデータの収集に進んでいく予定である。 上記の定点調査と併せて、広島、天草島原地区に調査旅行を行い資源の人工的再生産を志向する漁業社会の資料収集を行った。この過程で日本の漁業とバングラデシュの漁業の質的な違いについての理解を深めることができた。 文献資料、インターネットによる資料収集については筑波大学図書館および地域研究研究科等所蔵の資料の活用を行っている。また筑波大学のスタッフ、大学院生との研究交流会を開き討議を行った。
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