α_2-アドレナリン受容体作動薬による牛の腰椎硬膜外麻酔に関する研究
Project/Area Number |
03F00125
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
応用獣医学
|
Research Institution | Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine |
Principal Investigator |
山田 明夫 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
李 仁炯 帯広畜産大学, 畜産学部, 外国人特別研究員
|
Project Period (FY) |
2003 – 2004
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
|
Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
|
Keywords | α_2-アドレナリン受容体 / 牛 / 腰椎硬膜外麻酔 |
Research Abstract |
ヒトおよびウシの臨床現場で広く応用されているα_2-アドレナリン受容体作動薬による硬膜外麻酔の鎮静・鎮痛効果の発現機序については、不明な点が多く残されている。本研究では、未だ明らかにされていないウシの脊髄および硬膜外腔周辺組織におけるα_2-アドレナリン受容体の分布状態を明らかにする目的で、radioligand binding assay法により検索した。その結果、α_2-アドレナリン受容体作動薬によるウシの硬膜外麻酔の鎮静・鎮痛効果の作用部位および発現機序の解明され、申請者が従来から行ってきた研究の最終目的であるα_2-アドレナリン受容体作動薬によるウシの硬膜外麻酔法の確立に重要な知見となった。 Radioligand binding assayは、従来から犬の脳内および血小板内におけるα_2-アドレナリン受容体についての研究を進めておられる鳥取大学農学部 日笠喜郎 教授の指導を受けた上で行った。α_2-アドレナリン受容体の分布状態を[^3H]yohimbineを用いて検索した結果,α_2-アドレナリン受容体はウシの頚椎、胸椎、腰椎や仙椎脊髄の灰白質または白質に部位の差がなく存在する事が確認できた。しかし、灰白質でのα_2-アドレナリン受容体のBmaxは白質の2倍程度であった。また,[^3H]clonidineを用いて腰椎脊髄の灰白質、白質や腹・背根を検索した結果、いずれの場所でもα_2-アドレナリン受容体の存在が確認された。この結果より腰椎硬膜外腔に注入されたα_2-アドレナリン受容体作動薬による鎮痛効果は,脊髄,背根,腹根,および神経節に分布するα_2-アドレナリン受容体に作動して発現することが強く示唆された.この研究成果は第137回日本獣医学会(平成16年4月、東京)にて発表する予定である。 また、申請者が従来から行ってきた研究の最終目的であるα_2-アドレナリン受容体作動薬によるウシの硬膜外麻酔法が確立され、その概要を第67回日本獣医麻酔外科学会(平成15年9月、帯広)、第136回日本獣医学会(平成15年10月、青森)で発表し、第23回世界牛病学会(平成16年7月、カナダ)でも発表する予定である。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)