東アジアの地球環境の構成要素としての黄砂の役割の解明:個々の粒子の性状分析
Project/Area Number |
03F00207
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
気象・海洋物理・陸水学
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
岩坂 泰信 名古屋大学, 環境学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
TROCHKINE Dmitri 名古屋大学, 環境学研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 黄砂 / 変質 / イオウ化合物 / 気球観測 |
Research Abstract |
これまでつづけてきた「黄砂粒子の電子顕微鏡による形状観察」を発展させて、表面状態の変質過程を研究してきた。 中でも、EDX分析で得られた情報をもとにして独自の元素濃度の表記法を考案した。 このことによって鉱物に特有な元素とそれ以外の(例えば人為起源の汚染に起因する)元素がどのような濃度割合で含まれていたかをたやすく吟味出来るようになった。 鉱物粒子が大気中のイオウ化合物を吸着させている可能性は古くから指摘され、今日では大きな関心を集める話題となっている。 この手法は、この種の課題に実証的な答えを与え得るものとして大きな期待ができる。 上述した手法を用いて、種々の試料の分析を行った。 これらの中で、中国での気球や中国から日本に向かっての、日本上空における航空機による観測はきわめて興味深い傾向を示した。 AlやSiに対するSの濃度は中国での試料ではきわめて低いのに対し、日本上空で得られたものはかなり高い。 言い換えるならば、上空を粒子が拡散している途中に何らかの原因でイオウ化合物を付着させたものと考えられる。 この結果は、現在共同研究者とともにいくつかの学術誌に投稿した。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)