Project/Area Number |
03F00221
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
流体工学
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松本 洋一郎 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ALLEN John Sharer 東京大学, 大学院・工学系研究科, 外国人特別研究員
|
Project Period (FY) |
2003 – 2005
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
|
Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2003: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
|
Keywords | ultrasound / contrast agent / drug delivery / destruction / gas diffusion / solid mechanics |
Research Abstract |
日本に来てから参加した学会は非常に有意義な経験となった。2003年の10月に京都で行われた第5回国際造影超音波シンポジウムでは招待者として講演を行った。超音波造影剤はカプセル化された微小気泡であり、超音波画像診断において血流の散乱信号を増強するために開発されたが、現在の日本や欧米では新たに起音波治療への応用も研究されている。京都での講演では、超音波造影剤の産学の指導的な研究者を対象に、自分の現在の研究と将来の展望について述べた。最近の研究では、超音波造影剤を覆っているシェルの弾性的な挙動を厳密に考慮したモデルを開発することに注力している。このような造影剤は、体組織でのパフュージョンの観察や、超音波で意図的に破壊することによって局所的に薬効を得るドラッグ・デリバリーなどにおいて用いられている。この破壊のメカニズムに関しては、実験的な検証に比べて理論やモデル化が遅れており、その理解が不十分であるのが現状である。この分野の研究についての最初の論文が現在印刷中となっているが、これは日本に来てからまとめたものである。 大阪で行われたCavitation2003でも発表を行った。この会議では大阪府立大学の高比良先生にお会いした。高比良先生は超音波造影剤の安定性につて、ガスの拡散の影響について研究も行っている。私は以前からこのテーマについての研究を行ってきており、JSPSの国内旅費で高比良先生の研究室を訪問し、ディスカッションを行った。 在籍している東京大学では、ドラッグ・デリバリーで用いられる造影剤について自身の理論の拡張を行った。また、現在は2重の層になった造影剤モデルの開発も行っている。さらに、造影剤破壊の際に実験的に観測されている複雑な機械的現象(皺や裂け目)についても、有限要素法を用いた手法の開発を行っている。
|