Project/Area Number |
03F00259
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
情報システム学(含情報図書館学)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
喜連川 優 東京大学, 生産技術研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MONDAL Anirban 東京大学, 生産技術研究所, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2003: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | GRID / P2P / 通信負荷 / 負荷均衡 / P2PR-tree |
Research Abstract |
1.P2P環境下における空間インデックス手法の開発(P2PR-tree) 地理的に分散した空間データがかつてない勢いで増加しており、GRIDでの利用など重要性が著しく高まっている。このようなデータをネットワーク上で共有する場合、データの所在を管理する中央サーバに問い合わせが集中して応答性能が低下することがあり、検索のボトルネックとなる。そこで本研究では、近年爆発的に普及を続けているピアツーピア(P2P)システムによるファイル共有の可能性に着目し、P2P環境下で効果的に機能する空間インデックス手法P2PR-treeを開発した。 既存の分散環境向けインデックス手法(たとえばMC-Rtree)は中央サーバの管理によって全体の効率を向上させるため、P2Pのように大規模で、動的に変化し、木均質(ヘテロ)な環境には適用できない。一方、P2PR-treeは同様にR-treeをベースとしているが、次の2つの特徴を持っているためP2P環境下でも安定した検索性能を提供できる。 (1)探索木から不要な枝を効率的に刈り取る (2)新たなピアの参加や離脱を部分領域だけで処理することができ,中央サーバに全く依存しないスケーラブルなシステムである 2.データの移動と複製によるP2P環境下での負荷分散手法 P2Pシステムが普及するにつれ、よりデータ量の多いファイルが共有されるようになっており、膨大なデータでも一定の応答時間内に確実に届けるための管理手法が求められている。 P2P環境下で応答時間が増大するのは、データを提供するピアが偏っていること、データの人気が時間とともに変化することにより、特定のデータへのアクセスが集中するためであり、負荷分散が重要な問題である。そこで本研究では、データの移動・複製を含む動的なデータ配置ストラテジを提案した。また、これを実現するための新しい負荷分散手法を提案した。
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