Project/Area Number |
03F00320
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
動物生理・代謝
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
富岡 憲治 岡山大学, 理学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ABDELSALAM SalahEldin AbdelRaouf AbdelAziz 岡山大学, 理学部, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 色素拡散ホルモン様ペプチド / PDF / 概日時計 / 概日リズム / コオロギ / 神経系 / 視葉 / 日周性 |
Research Abstract |
色素拡散ホルモン様ペプチド(PDF)は昆虫の脳内に広く分布する神経ペプチドであり、概日時計機構に関与することが示唆されている。本研究では、PDFの時計機構への関与を明らかにする第一歩として、1)PDF蛋白質とmRNAの発現の日周リズム、2)PDFの核移行のタイミング、3)PDF発現と核移行のタイミングへの5'-UTRと3'-UTRの関与、の3点を明らかにすることを目的としている。本年度は、1)PDF発現の日周性の検討、および2)pdf mRNA発現の日周性の検討を計画した。まず、単一視葉内でのPDF発現の日周リズムを検討するため、PDFを定量する競合的ELISA法を確立した。脳視葉内からのPDFの抽出については、アセトン、酢酸、エタノール等での抽出を試みた結果、4%酢酸での抽出が最も適していることがわかった。そこで、この手法により、明暗周期下で各時間ごとに視葉から抽出したサンプルを用いて、視葉内PDFの日周変動を解析したところ、明期に少なく暗期に増加する周期的な発現が見られた。明期の中ほどで単一視葉内のPDFは約200fmolであり、暗期の中ほどでピークを示しそのときの含有量は約680fmolであった。したがって,昼夜変動は約3.4倍と見積もられた。現在、恒暗条件下でサンプルを行い、PDF量の概日変動を検討しているところである。Pdf mRNA発現の日周性については、現在in situハイブリダイゼーションを行うためのプローブの設計を行っている。
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