Project/Area Number |
03F00321
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
系統・分類
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
大原 昌宏 北海道大学, 総合博物館, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
WEGRZYNOWICZ P. 北海道大学, 総合博物館, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 分類 / 甲虫 / オオキノコムシ |
Research Abstract |
甲虫類オオキノコムシ科は世界に約3200種を含む分類群である。日本からも約100種の記録があり、キノコの害虫として農業上重視されている。アジア区の本科の分類学的研究は、1980年代までは日本人研究者がいたが、その後、アジア地域での専門家がいなくなり多くの分類学的問題が残されている。 本年度は、オオキノコムシ科オオキノコムシ族Eucaustiniについて分類研究を行うための準備として、材料である標本の取りそろえに重点を置いた。 その結果、北海道大学の甲虫コレクションに約1500個体の日本・台湾・インド・ネパール・ドミニカの標本があることが判明し、特に東アジア・東南アジア地区のものが充実していた。これらは種ごとへのラフソーティングを終え、新たな標本箱約50箱に配置し直した。1月18日から2月8日の21日間は、インドネシアのボゴール動物学博物館のコレクションについて調査を行い、収蔵標本約3000個体のうちさらに調査が必要な998個体を借用した。研究分担者は、ヨーロッパ各国の博物館からも標本を約600個体借用し日本へ持参してきており、これらの標本シリーズにより、より広範で充分なアジア地区の分類学的研究が進められる条件が整った。 11月下旬には、日本鞘翅学会(九州大学にて開催)に出席し、研究分担者は日本の研究者との交流をもち、後日数人の研究者から研究材料の寄贈・借用を受けた。 2月中旬には充分な研究材料が集まったと判断し、標本類の検討に移った。特に雌交尾器の詳細な解剖をおこない、従来不安定な定義であった数属の再定義が可能となる特徴的な分類形質があることが示された。 インドネシアにおいて採集を行ない、わずかではあるが分子解析用標本が採集されたため、今後、分子解析研究を行う予定である。
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