Research Abstract |
本プロジェクトの最初の6ヶ月において,研究計画の複数の項目について進捗があった.最初の研究の主軸として,分散アルゴリズムのための効率的なシミュレーションと実行プラットフォーム,NekoLSの開発が挙げられる.この研究に関する進捗は以下の通りである: -メンテナンス性と既存のコードの品質向上.これは,より柔軟なビルドプロセス,リリースプロセス(テスト自動化等),コーディングガイドラインの自動チェック,より充実したドキュメントを含んでいる.このフレームワークに関する2つのリリースを去る2003年10月と2004年2月に行った. -柔軟なプロトコルコンポジション機能の部分的な設計.これはNekoLSのより動的なインタラクションモデルを実装するために欠くことの出来ないタスクである.我々はこの機能に関するアイデアを既存のフレームワーク(例えば,Cactus, EVA, Appia)から再利用する予定である.我々はこれらのフレームワークの作成者と徹底的な議論を行った. -完成度の高いSSFNETネットワークシミュレーションプラットフォームを統合するための完全な設計.NekoLSにSSFNETを統合することは,大規模分散システムの実現的なシミュレーションを行うために必要である. -NekoLSの実行環境である,放送通信機構TAO StarBedインターネットシミュレータに関するより詳細なチュートリアルに参加した. -NekoLSのテストのためのより良い制御環境を作るために,2004年4月までに,小規模なクラスター(20ノードまで)を構築した. 我々はまた,他の研究の主軸として,プロトコルの性能解析について研究を進め,成果を国際会議で発表する予定である.これは特に,耐故障ブロードキャストプロトコルや分散合意プロトコルのシミュレーションに重点を置いている.
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