Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
|
Research Abstract |
産業副産物は環境汚染の元になる場合が多い。これらからフライアッシュ,シンダーアッシュや高炉スラグおよびタイヤ廃材を選び,コンクリート用の置換材としての利用可能性を検討した。実験・研究は次の4つからなる。 ※XDT : X線回折法,SEM:走査電子顕微鏡,FA:フライアッシュ,BFS:高炉スラグ,CA:シンダーアッシュ 1)乾燥地に使われるフライアッシュコンクリートに及ぼす高塩分水の影響 ここではFAを用いたコンクリートの耐硫酸塩性を力学的特性から検討した。供試体形状が実験結果に影響すること,FAコンクリートは普通コンクリートより著しく耐硫酸塩性に優れていること,長期強度から見てFA30%置換率が最適であること,塩水中でポゾラン反応が増幅されることが分かった。 2)セメント置換材としての微粉砕シンダーアッシュのポゾラン反応の評価 未分級シンダーアッシュを微粉砕すると,ポゾラン反応が大きく改善され,長期強度が大きくなる。この場合のCA最適置換率は20%である。 3)セメント置換材としてのフライアッシュと微粉砕高炉スラグの最適使用量 FAと微粉砕BFSを一種にコンクリート混和材として用いたとき,各種混合割合を検討し,強度発現とXDTおよびSEMで水和生成物を同定してみた。普通セメント50%,FA25%,BFS25%が強度発現から見ると最適混合割合であることが分かった。FAは曲げ強度に,BFSは圧縮強度に効果がある。BFSのポゾラン反応はFAよりも早期に発揮され,微粉砕したBFSはFAよりもコンシステンシーによい効果を持ち緻密なコンクリートにすることが分かった。 4)細骨材用置換材としてのタイヤチップを用いたコンクリートの特性 ここではタイヤチップを細骨材としてコンクリートに10,20,30%混入した場合の耐久性,衝撃抵抗性,耐火性および力学特性を検討した。3つの混入率のコンクリートともすぐれた耐火性,衝撃抵抗性を示したが,最適混入率は10%であることが分かった。理由は混入率が高くなると高温時にガスを多く発生して膨脹し強度低下を示すと共に,より多くの空隙を形成するため十分な強度が得られないことが分かった。
|