Project/Area Number |
03F03128
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
樋口 隆 福井大学, 医学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
PIAO Hailan 福井大学, 医学部, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | エストロジェン / LHサージ / 視床下部 |
Research Abstract |
成熟した卵胞から分泌されるエストロジェンが、脳・下垂体に作用して一過性の黄体形成ホルモン(LH)の大量分泌をもたらす(LHサージ)。このLHサージによって排卵が起きる。女性に原因がある不妊症のかなりの部分が、このエストロジェンの作用が生じないために起きると考えられている。しかしこの作用に関与するタンパク質が同定されていないので、作用機構の解明、治療法の開発が進まないのが現状である。この研究の目的は、ラットを用いて、このタンパク質を同定しようとするものである。 規則正しい4日の性周期を示すウイスター今道ラットを、LHサージが生じる前日(発情間期2)の18:00,LHサージが生じる日(発情前期)の9:00(LHサージの開始前)、14:30(LHサージが生じる頃)、20:00(LHサージが終わったあと)に殺して、視床下部を取り出した。視床下部からmRNAを抽出して、マイクロアレイ法によるサブトラクションクローニングを行った。その結果、発情間期2と比べて発情前期の14:30にmRNAの発現量が増加した遺伝子が、輸送タンパク質の一種(68倍),神経ペプチドの一種(2.3倍),神経伝達物質の受容体のサブユニットの一種(3倍)の3種類見つかった。今後は、この3つの中のどれが、エストロジェンがLHサージを引き起こす際に関与しているのかを、in situハイブリダイゼーションによる発現部位の検討と、実験的に引き起こしたLHサージの際の発現量の変化を調べることによって、検討していく予定である。更にLHサージに関与する因子が同定された場合には、血糖感受機構を含めたエネルギー調節機構との相互作用の解明に進みたい。
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