Project/Area Number |
03F03199
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
物性一般(含基礎論)
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
岡部 豊 首都大学東京, 都市教養学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LEE Hwee Kuan 首都大学東京, 都市教養学部, 外国人特別研究員
LEE Hee Kuan 東京都立大学, 理学研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2005: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 磁性ナノ粒子 / 磁化反転 / モンテカルロ法 / 非平衡緩和 / reweighting法 / 有限サイズスケーリング / 格子ガス / 交換バイアス / イジングモデル |
Research Abstract |
近年の微細加工技術の発展により、シグナルドメインのナノ粒子を整列させた、パターン化媒体を制御することが可能となってきた。これは、磁気記録素子としての応用が期待でき、注目を集めている。本年度は、磁性ナノ粒子系の磁化反転の問題と共に、非平衡reweighting法を開発、磁性体の交換バイアスの問題の研究を行った。 第一に、昨年度に引き続き、ナノ粒子系の磁化反転の問題を扱った。磁化に関するマスター方程式を導き、Mathematicaの数式処理の利用により厳密にそのマスター方程式を解く方法を昨年度提案したが、このようなマスター方程式の取り扱いと、実際のダイナミックスに基づく実時間との対応関係を論じた。 第二、昨年度開発した非平衡過程に対するreweighting法を具体的な問題へ応用した。統計学で用いられるSequential Importance Sampling法に基づいた非平衡reweighting法を、本質的に非定常相転移を示す系の相転移の問題に適用した。具体的には、driven diffusive格子ガスモデルの相転移の研究に適用し、有限サイズスケーリングの解析と合わせて、動的臨界指数zを論じた。 第三に、磁性体のヒステリシスループに非対称性の現れる交換バイアス問題に取り組んだ。反強磁性体と結合した強磁性体に見られるが、その詳細な機構は明らかでない。反強磁性体のドメイン構造が重要な役割を果たすと考え、ドメイン構造を仮定したモデルを立て、多成分の平均場方程式を解くことにより、交換バイアスのドメインサイズ依存性、冷却磁場依存性、反強磁性層の厚さ依存性などを明らかにすることに成功した。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)