地すべり災害予測のための高精度高信頼性地理空間データベース
Project/Area Number |
03F03260
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
自然災害科学
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
佐々 恭二 京都大学, 防災研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
WANG H. B.
WANG Hua Bin 京都大学, 防災研究所, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2004: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 斜面災害 / 地理情報システム / データベース / 地震 / 降雨 |
Research Abstract |
地すべり災害予測のための高精度高信頼性地理空間データベースを構築するために、平成16年度には、典型的な地すべりでの現地調査を実施すると共に数値解析を行い、データベース構築方法について、いくつ重要なポイントについて、検討を行なった。その結果、高精度高信頼性地理空間データベースを構築するための手法の有効性を実証した。 まず、平成15年7月に熊本県水俣市に発生した斜面災害などの流動性崩壊の現場調査を行い、崩壊斜面の傾斜、地質条件、水文地質条件、すべり面の深さなどをパラメータとして、流動性崩壊が発生する条件について検討した。そして、グリッドセル或いは斜面ユニットに対してロジスティック回帰モデリング方法を用い、過去及び現在の地すべりの分布と斜面の不安定因子の統計関係を解析した。遺伝的アルゴリズム(genetic algorithm)とバックプロパゲーションネットワークモデル(Back propagation network model)を用い、地すべり空間データベースからデータマイニングを実施し、地すべり発生の確率的評価方法を検討した。 また、平成16年10月に新潟県中越地震により発生した地すべり災害の現場調査を行い、中越地区を対象として、地質、地形、地震に関する基本的なパラメータなどを含む総合地すべりデータベースを構築した。これらに基づいて、地質・地形条件、地震の特徴、岩石の分布、斜面の傾斜、地震の震動、震央からの距離などから総合的に分析し、これらの要素と地震に誘発された地すべりとの関係について検討した。これから地すべり発生の確率評価方法の検証を行なう予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)