Project/Area Number |
03F03266
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
有機化学
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
赤阪 健 筑波大学, 大学院・数理物質科学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
FENG L.
FENG LAI 筑波大学, 大学院・数理物質科学研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2005: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 金属内包フラーレン / 化学修飾 |
Research Abstract |
金属内包フラーレンは、「球面の内側に金属原子を取り込んだ特異な構造」を有した有機/無機ハイブリット型フラーレンであり、金属原子から炭素ケージへの電子移動により空フラーレンとは異なる新規な電子的特性を持つ。本研究は、1)新規な有機/無機ハイブリット型フラーレンであるM@C60の合成と単離、2)M@C82やM2@C80などの金属内包フラーレンの化学反応による官能基の導入、3)金属内包フラーレン誘導体の集積化による機能化、について検討することを目的としている。 本年度は、金属内包フラーレンの官能基化について検討を行った。 合成したM@C82,M2@C80,Sc3N@C80等の金属内包フラーレンについてビンゲル反応等による化学修飾を行い、官能基を導入した。合成した誘導体についてNMRやX線結晶構造解析による構造決定と酸化還元電位の測定による物性測定を行った。興味深いことに、La@C82のビンゲル反応ではモノ付加体とビス付加体の合成単離に成功し、モノ付加体は反磁性体であり、ビス付加体が常磁性であることを明らかにした。これらの付加体は加水分解することで水溶性の金属内包フラーレン誘導体へ変換することが可能である。
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