Project/Area Number |
03F03320
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
動物生理・代謝
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
富岡 憲治 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ABDELSALAM Salaheldin 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2004: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | PDF / コオロギ / 視葉 / 概日時計 / 概日リズム / 神経ペプチド / Pigment-dispersing factor / 転写リズム |
Research Abstract |
1.抗PDF抗体を用いて免疫染色を行い、共焦点レーザー顕微鏡により微細形態の検討を行った。視葉板PDFニューロン(PDFLa)の突起は抗体染色で強く染色されるバリコシティーとわずかしか染色されないきわめて細い部分とからなり、細胞体から直接伸張した突起が細かく分枝しながら、視葉板全体を神経支配していることがわかった。視髄PDFニューロン(PDFMe)は同様にバリコシティーを持つが、PDFLaに比べてその突起が太く、PDFLaとは容易に区別できる。PDFMeの突起は視髄前縁部全体にわたり、視葉板と視髄の接する部分まで神経支配しており、いくつかの分枝が視葉板にも進入していた。これらの結果から、PDFLaとPDFMeはそれぞれ異なる機能を有することが示唆された。 2.視葉以外に、前額神経節にも左右6対のPDF免疫陽性細胞を確認した。これは初めての発見であり、これらの細胞のPDFの機能が興味深い課題である。 3.染色強度の日周性を検討したところ、PDFMeではいずれの細胞でも、恒暗下で細胞体の染色強度に主観的昼に強くなる周期性が見られた。 4.一日のいろいろの時刻で視葉からmRNAを抽出し、pdf遺伝子の塩基配列から設計したプライマーを用いて、real-time PCRによりpdf mRNAの発現の日周性を検討した。その結果、内部コントロールとする遺伝子の検討が残されてはいるが、PDFLa, PDFMeともに転写には日周リズムがあり、明期に高くなった。この結果はほぼ細胞体での免疫組織化学の結果と一致しているが、ELISAの結果とは一致しない。この相違は、視葉内の含有量には軸策内での蓄積、分泌など細胞体での合成以外の要因が関与するために生ずると考えられた。
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