国際間移動を目的とした良質ヤギ胚作出法の開発に関する研究
Project/Area Number |
03F03338
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
応用動物科学
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
田谷 一善 国立大学法人東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MEDAN Mohamed Sably 国立大学法人東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | ヤギ / 胚 / 卵胞 / 妊娠診断法 / 卵巣嚢腫 / 超音波診断装置 / インヒビン / インヒビンワクチン |
Research Abstract |
(1)インヒビン受動免疫法が雌シバヤギの血中ホルモン濃度と排卵数に及ぼす影響について検討した。実験には、10頭の成熟雌シバヤギを用い、5頭にはインヒビン抗血清(10ml)、他の5頭には対照群として、正常ヤギ血清を静脈注射し、血中ホルモン濃度を測定する目的で経時的に採血した。卵巣の変化は、開腹手術により肉眼で確認した。インヒビン抗血清投与群では、対照群に比べて有意な血中FSH濃度の増加が認められ、黄体退行後、血中エストラジオール-17β濃度が対照群の2倍にまで上昇した。排卵数は、インヒビン抗血清投与群で、14.4±2.2個、対照群で2.2±0.6個、直径4mm以上の卵胞数は、インヒビン抗血清投与群で10.0±0.8個、対照群で2.4±0.3個といずれもインヒビン抗血清投与群で有意な増加を示した。本研究において、プロスタグランジンF_<2α>投与の72時間前にインヒビン抗血清を投与することにより、FSH分泌量が増加し、卵巣では、卵胞発育が促進され、排卵数が増加するものと解釈された。以上の結果から、雌シバヤギインヒビン中和法は、シバヤギにおいて外因性性腺刺激ホルモン投与法による過排卵誘起法に代わる有用な方法であることが確認された。 (2)インヒビン能動免疫法が雄シバヤギの血中ホルモン濃度と精子性状に及ぼす影響について検討した。11頭の成熟雄シバヤギを用い、6頭にはインヒビンワクチン、5頭には対照群としてアジュバントを5週間ごとに4回皮下注射した。その結果、血中FSH濃度がインヒビンワクチン投与開始から5〜10週間で対照群と比べ上昇した。精子数は8〜11週間で増加した。一方、血中LHとテストステロン濃度、生存精子数、精子運動性には差が認められなかった。以上の結果から、成熟シバヤギにおいて、インヒビンワクチンは、FSR分泌量を増加させ、精子数を増加させる効果のあることが判明した。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)