Project/Area Number |
03F03715
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
層位・古生物学
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大路 樹生 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
TWITCHETT R. J.
TWITCHETT Richard John 東京大学, 大学院・理学系研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2005: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 大量絶滅 / 回復現象 / 無酸素事変 / 底生動物群 / オマーン / 南部北上山地 |
Research Abstract |
ペルム紀末の大量絶滅後の底生動物の回復現象を明らかにするため,今年度は北上山地,京都府北西部,ロシアウラル山脈地方の3カ所で主にフィールド調査を行った.また愛媛県田穂石灰岩のコアサンプルの詳細な観察と薄片による観察を行った. 北上山地の気仙沼南方から石巻にいたる海岸部に露出する三畳系の調査では,従来の地質図副の誤りを修正し,さらに底生動物化石,生痕化石による多様度の変遷の調査を行った.この結果,この地域の回復はアメリカ西部とほぼ同じか,やや早く起きていることが明らかになった.また新たなギョリュウ化石の産地を発見し,追加標本を得ることが出来た. 田穂石灰岩のコアサンプルの観察では,大量の岩石薄片を製作し三畳紀最初期から後期にいたる岩相,生物相の変化を追跡することが始めて可能になった.このセクションでは底生動物の定量的な回復減少が把握できた.この海山の頂上部に堆積したと考えられる堆積場では,スミシアン階から徐々に回復が見られ,他の陸棚地域の回復時期とほぼ同時期の回復であることがはじめて確かめられた. ロシアのウラル山脈地域では陸成のペルム紀,三畳紀の地層,古生物の観察,採集を行った.花粉分析をはじめとして,陸上での大量絶滅のパターンを知ることにより,今後海成層のパターンとの比較が可能となる. 三畳紀初期のネオテーチス地域における回復現象が他地域とは異なり,グリースバッキアン階から比較的豊富な底生動物相が見られることに関し,日本古生物学会(6月,北九州),万国地質学会(8月,イタリア)で講演を行った.
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)