Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥200,000 (Direct Cost: ¥200,000)
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Research Abstract |
T.Almeras博士の当初の研究課題は,"樹幹直径の日周期変動特性,およびあて材組織分化への寄与"に関するものであった.当該年度では,樹幹直径の日周期変動パターンに関する広範な実測データの収集を行い,さらに複合円筒理論(樹幹のモデル)に基づいて,現象を整理する理論の構築に成功した.これによって,分化中木部細胞の膨圧の日変動が,樹木の肥大成長や,針葉樹あて材部の偏心成長に及ぼす"物理的意味"が明確となった. さらに,これらの成果をきっかけとして,Almeras博士と受入研究者のグループは,新生木部における成長ひずみ(木部に弾性的に残留する)の大きさに及ぼす細胞膨圧の日及び季節変動の効果を見い出した.その検証のためには,形成層活動再開直後(4月)から晩材形成(9月)に至るまで,分化中木部繊維の寸法(繊維,直径両方向)の日および季節変動パターンと,新生木部に発生する成長応力の異方性(接線・繊維両方向の違い)を,準連続測定する必要がある.加えて,データを評価する適切な力学モデルを構築する必要がある.残る6か月の滞日期間に,これらの課題を遂行する.
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