Project/Area Number |
03F03758
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
生物物理学
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
半田 宏 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
YUNG Tetsu Mau Chit 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 転写伸長反応 / Negative Elongation Factor(NELF) / 細胞周期 / 蛍光顕微鏡法 / 細胞内局在 / RNA干渉法 / 免疫沈降法 / 質量分析計 |
Research Abstract |
本研究の目的は、mRNAの合成をつかさどるRNAポリメラーゼIIによる転写伸長反応の制御機構の解析である。私の研究対象であるNELFという転写伸長因子は当研究室で精製・同定された新たな因子であり、試験管内では転写伸長を負に制御する事が分かっている.しかし、NELFの細胞内機能に関してはまだ明らかにされていないため、NELFの細胞内機能解析を下記の方針で行なった. 1,NELFの細胞内局在 蛍光タンパク質EYFPを付加したNELFを恒常的に発現するHeLa細胞株を樹立し、蛍光顕微鏡法を用いてこの細胞株の解析を行った結果、NELFの局在は脊髄性筋萎縮症という難病の原因となる因子SMN共局在している事が明らかになった.これは、NELFが脊髄生筋萎縮症に関わっている事を示唆している. 2,NELFの細胞内相互作用因子群 SMNをNELFの相互作用因子の一つとして検討するため、Flagタグを付加したNELFを発現するHeLa細胞株を樹立し、その細胞抽出液から抗Flag免疫沈降法を用いてNELFに相互作用する因子群を精製した.予測通りこれら因子の中にSMNは含まれていた.現在、精製された他の因子を質量分析計用いて同定している. 3,NELFノックダウン細胞 NELFの機能の一つとしてSMNの細胞内局在を制御する事が考えられる.従って、RNA干渉法を用いてNELFをノックダウンした上で、SMNの局在を解析した.しかしSMNの局在に顕著な変化は観察されなかった. これら結果から、NELFはSMNと相互作用するが、その機能はSMNの細胞内局在の制御ではないという事を明らかにした.今後はNELFとSMN、および他のNELF相互作用因子との関係を分子レベルで解析し、論文の作成・投稿に移る.
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