クローン動物の初期発生におけるDNAメチル化の制御機構の研究
Project/Area Number |
03J00136
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
基礎獣医学・基礎畜産学
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
小林 陽子 筑波大学, 応用生物化学系, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | DNAメチル化 / IL-2 |
Research Abstract |
ゲノムDNAのCpGシトシンのメチル化修飾は哺乳類や植物などで広く認められている。DNAのメチル化修飾は遺伝子発現を調節するエピジェネティクス機構の一つとして知られており、遺伝子の転写抑制やヘテロクロマチン形成を介して、初期発生や分化・インプリンティングなど様々な現象にかかわっていると考えられている。しかしながらDNAのメチル化調節機構に関与する因子の一部が同定されているにすぎず、その分子メカニズムの解明には至ってない。当該研究では、DNAのメチル化・脱メチル化およびその制御に関与する因子群を取得・同定し、その機構を分子レベルで解明することを目的とする。 DNAのメチル化パターンによる組織特異的な遺伝子発現制御機構を解明するため、Tリンパ球特異的に発現するIL-2遺伝子のプロモーターのCpGメチル化による転写制御機構の解析を行った。IL-2を発現している組織・細胞珠(ヒト由来・マウス由来のTリンパ球培養細胞、ヒトリンパ節、ヒトTリンパ球)と発現していない組織・細胞株を比較した結果、IL2を非発現細胞では、プロモーター領域のCpG配列がすべてメチル化されているのに対し、発現細胞では一部のCpGに脱メチル化が認められた。このメチル化パターンは培養細胞と組織で同様であり、さらに動物種間でメチル化パターンが保存されていることが示唆されたことからプロモーターのCpGのメチル化パターシが転写制御に重要であることを明らかにした。現在、プロモーターの結合因子を取得し、DNAのメチル化・脱メチル化による転写制御機構の解析を進めている。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)
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[Publications] Fujita T, Kobayashi Y, Wada O, Tateishi Y, Kitada L, Yamamoto Y, Takashima H, Murayama A, Yano T, Baba T, Kato S, Kawabe Y, Yanagisawa J.: "Full activation of estrogen receptor alpha activation function-1 induces proliferation of breast cancer cells."J Biol Chem.. 278. 26704-26718 (2003)