紀元前5世紀末から4世紀のアテーナイにおける民主政と市民参加に関する研究
Project/Area Number |
03J00550
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
西洋史
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
佐藤 昇 名古屋大学, 文学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2004: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2003: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | ギリシア / アテーナイ / 民主政 / ギリシア文化 / エーゲ海 / 法廷弁論 / 社会史 / 権力 / 古代ギリシア / 政治史 |
Research Abstract |
本年度はまず、アテーナイ民主政が、紀元前4世紀(とりわけ380年代)の国際環境と国内世論とのせめぎ合いの中で如何にして政策決定に至ったのか、諸要素の相互関係について、外交に関わる二枚の民会決議碑文の検討を行なった。この成果に関しては、論文'ATHENS, PERSIA, CLAZOMENAE, ERYTHRAE : AN ANALYSIS OF INTERNATIONAL RELATIONSHIPS IN ASIA MINOR AT THE BEGINNING OF THE 4TH CENTURY BCE.'として、『Bulletin of the Institute of Classical Studies』誌第49号(2006年)に掲載される予定である。また同時に、紀元前4世紀アテーナイにおける贈収賄言説についての分析を行なった。当該期の弁論史料中に見出される膨大な賄賂言説を整理し、贈収賄に関する非難が発生する文化的、社会的背景に対して検討を加えること通じて、民主政アテーナイには如何なる権力観が共有されていたのかを考察し、更に民主政への市民参加社会層との関わりについて考察を加えた。この件については、その成果の一部を、5月にロンドン大学キングスカレッジ古典学部に於いて、口頭報告の形式で発表した。さらに、この調査全体を、東京大学大学院に提出する学位請求論文としてまとめた。給付された科学研究費補助金は、以上の諸テーマに関する、欧米各国で出版されている研究文献、一時史料の入手、及びデータ整理等に要するパソコン周辺機器の購入に充てられた
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)