ポリスチレン誘導体の精密立体構造制御による新規機能性材料の創製
Project/Area Number |
03J00770
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
高分子合成
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
網代 広治 名古屋大学, 工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | オルト置換スチレン誘導体 / ラジカル重合 / アニオン重合 / 光学活性高分子 / 高次構造 / 立体規則性 / 大孔径シリカゲル / 表面構造制御 |
Research Abstract |
1)種々のかさ高いアキラルなアミノ基をオルト位に有する新規スチレン誘導体を合成し、そのラジカル重合及びアニオン重合反応性について検討を行った。その結果、ラジカル重合・アニオン重合ともに、置換基のかさ高さが増すにつれて重合反応性は低下した。また、光学活性な配位子としてスパルテインを用いたアニオン重合において、側鎖にカルバゾール基を有するスチレン誘導体から得られたポリマーは全く旋光度を示さなかったのに対して、2-ジフェニルアミノメチルスチレン誘導体から得られたポリマーは、+17°から+48°の比旋光度を有することが明らかとなった。これらのポリマーの旋光性は分子量に依存しないものであり、またその立体規則性は他の重合条件から得られたものとは異なることも示された。これらのことから、得られたポリマーは、主鎖の規則的な構造に基づくと考えられる、何らかの不斉な高次構造を有していることが明らかとなった。 2)これまでに市販の大孔径シリカゲルを出発物質として原子移動ラジカル重合用ゲル開始剤を調整しポリスチレン鎖をシリカゲル上に固定化することにより表面構造を制御する手法の確立に成功している。今回は種々の極性官能基を有するビニルモノマーを、同様に調整したシリカゲル開始剤を用いて重合させた。その結果、スチレンの場合と同様に極性モノマーの場合でも、シリカゲルの表面構造の制御が可能であるばかりでなく、ビニルポリマーの種類によって固定化される量が異なることも見いだした。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)