不健康行動の獲得防止におけるステージモデルの適用と予防的介入法の確立に関する研究
Project/Area Number |
03J02331
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
教育・社会系心理学
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
大竹 恵子 関西学院大学, 文学部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 不健康行動 / 予防 / 喫煙行動 / 介入 / 主観的幸福感 / 親切 / ポジティブ特性 / ウェルビーイング / ダイエット行動 / ストレス / 幸福感 |
Research Abstract |
本年度は、昨年度に引き続き、青少年の喫煙行動に関する予防的研究を中心にして、ステージモデルの活用意義と予防的アプローチの重要性に関する議論および学界活動を行った。特に、喫煙防止に関するステージモデルの予防的介入を学術論文として掲載した2つの研究が、日本行動療法学会と日本行動医学会の各学会から今年度の最優秀論文として選出され、学会記念賞を受賞した。これらの学会活動を通して、ステージモデルの有用性と予防研究の重要性を示唆し、予防的アプローチにおける方法論について議論し、その普及に努めた。また、今年度は、個人のポジティブな側面に注目して研究を進めてきた。具体的には、親切と感謝という個人のポジティブな特性に注目し、これらが、主観的幸福感や実際の対人行動、健康、ウェルビーイングにどのような影響を及ぼすのかという観点から質問紙調査を行った。また、大学生を対象に親切行動に関する介入研究を実施し、1ヵ月後の追跡調査の結果から、親切行動を行うという介入を実施した群は対照群に比べて、主観的幸福感が増加することが明らかにされた。なお、この研究について、今年度の第3回国際ポジティブ心理学会の学会賞を受賞した。このほか、主観的幸福感に影響する親切特性をとりあげ、これらの特性の高低によって、ポジティブ感情の喚起がどの程度、個人の認知や実際の対人行動に影響するのかということについても実験室実験を行った。これらの研究は、近年、ポジティブ心理学として注目されている新しい研究であるが、これらの研究の進行や議論および研究に関する知見を深めるために、ミシガン大学のピーターソン教授およびフレデリックソン助教授のもとに渡航した。今後さらに、これらの知見を生かして、不健康行動の予防だけではなく、幸福感やウェルビーイングといったより質の高い健康に焦点をあてた取り組みを行う予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(24 results)