Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
|
Research Abstract |
1 子実体の光形態形成に関わる遺伝子dst1の遺伝子破壊の試み dst1の5'非コード領域(約3kb)-ハイグロマイシンB耐性遺伝子(hph)-dst1の3'非コード領域(約3kb)を含むプラスミドを用い、野生株(#326)を形質転換し、相同組み換えを利用したdst1の遺伝子破壊を試みた。形質転換により得られたハイグロマイシン耐性株466株のdst1をコロニーPCRにより調べた結果、dst1遺伝子破壊株は見つからなかった。しかしながら、これらのハイグロマイシン耐性株の中から、光形態形成異常を示す株3株(dst#2,dst#53,dst#106)が見つかった。また、dst#2の変異遺伝子は相補性検定から、dst1遺伝子であることが示唆されたが、この変異株のdst1遺伝子の塩基配列を決定したところ変異が発見できなかった。 2 子実体の光形態形成に関わる遺伝子dst2の分子遺伝学解析 dst2が座乗していると思われる第五染色体の染色体コスミドライブラリーからdst2変異を相補するコスミドクローンの検索を行った。384個のコスミドクローンを用いてdst2変異株を形質転換した結果、Plate5のF8クローンによりdst2変異が部分的に相補されることがわかった。 3 子実体形成に関する新規の突然変異株の作出 変異遺伝子がタギングされた突然変異株の作出を効率よく行うために、ウシグソヒトヨタケでのアグロバクテリウムを利用した形質転換を試みた。ヒトヨタケの薬剤耐性マーカーとしてハイグロマイシン耐性遺伝子を持つプラスミドを構築し、アグロバクテリウムのC58C1株を用いて実験を行った。その結果、平均0.7株/1プレートのハイグロマイシン耐性の形質転換株が得られた。しかしながら、PEG法による形質転換効率(10〜20株/1プレート)に比べて非常に形質転換効率が低く、アグロバクテリウムを利用した形質転換法は、ウシグソヒトヨタケの子実体形成に関する新規突然変異株の作出には適さないことがわかった。
|