Project/Area Number |
03J02880
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
文化人類学(含民族学・民俗学)
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
佐久間 寛 東京外国語大学, 大学院・地域文化研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 国際情報交換 / 民族誌 / 経済人類学 / セネガル共和国 / ニジェール共和国 / ソンガイ=ザルマ社会 |
Research Abstract |
本研究の目的は、(1)日常生活を起点とする生産・流通過程を人類学的手法から考察し、(2)(1)からえられたデータと国家・世界規模のマクロ経済的分析との総合から、「国家」対「農民」といった単純な構図には還元しえない、現代西アフリカ農村社会の重層的な経済の様態を提示することにある。 昨年度、住込み調査地をセネガルからニジェール共和国(ソンガイ社会)に変更した本研究者は、2004年6月、予定通り同国へ渡航、首都ニアメにてソンガイ語の習得と文献研究をおこなう傍ら、言語・口頭伝承史研究所CELHTO(所属研究所)、ニアメ大学付置人文科学研究所、社会動態・地域開発研究所等の現地研究者との交流を通じ、住込み調査のための情報収集を開始した。また6月にはニアメで開催された「西アフリカの日常的汚職に関する研究プロジェクト」、7月にはマリ共和国で開催された「クルカン・フーガ憲章」両国際会議にCELHTO代表研究者として出席し、各国学術機関の参加者から、西アフリカ農村社会研究に関する専門的アドバイスをえた(なお主催研究機関の依頼を受け、本研究者が両会議で撮影した写真は、各機関の報告書やホームページで利用された)。9月までに関連省庁から全許可書を取得し、中古車等の追加機材購入後、10月の下見旅行を経て調査地を選定した本研究者は、11月から、全2年を予定する住込み調査を開始した。 2005年2月、初期調査の成果をふまえ、いったん首都に戻った本研究者は、4月現在まで資料の整理と論文執筆作業に取り組んでいる。近日投稿予定論文としては、(1)2004年度より継続しておこなっている文献研究の成果に、在ニジェール・セネガル人研究者との研究交流からえられた知見を新たに盛り込んだセネガル落花生産業に関する政治経済学的研究と、(2)ニジェール共和国国民教育省の省令の翻訳作業を中心としたソンガイ語の音声表記法に関する研究とがある。 (以上800字)
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