Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Research Abstract |
大気環境センシングネットワークの実現に向けて,以下に挙げる成果を得た. 1.ガスセンサシステム 半導体式ガスセンサを用いて,大気中のNO_2濃度とO_3濃度を測定できるシステムを作製した,ガスセンサ応答を補正するため,システムに温度センサと湿度センサを組み込んだ.作製したガスセンサシステムを用いて,大気中のNO_2濃度とO_3濃度の長期測定を行った結果,大気中のNO_2とO_3濃度を精度良く測定することができた.しかし,NO_2センサ応答が徐々にドリフトしていくことが分かった.また,NO_2センサはO_3にも応答してしまうことが分かった.そこで,NO_2センサ応答からNO_2濃度を計算する感度補正式に新しくO_3の干渉を考慮した項を加え,補正式とO_3センサで測定したO_3濃度を用いてO_3の干渉を取り除くことができた. 2.センサネットワーク ガスセンサは,小型で安価であるという利点がある一方で,経時変化やドリフトなどの問題がある.ネットワークを構成した際,数多くのガスセンサを定期点検するには膨大な時間と労力がかかる.この問題を改善する方法として,センサシステムがネットワークにつながっていることに着目し,ガスセンサシステムの自動較正や診断に利用する手法について検討した.同じガス濃度を複数の異なるセンサシステムや大気環境測定局で測定している場合に,互いの測定値を比較しセンサシステムの較正を行う方法を提案し,実験とシミュレーションにより,較正方法の有効性を示した.
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