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フラビウイルス科ウイルスの複製・成熟に関する研究

Research Project

Project/Area Number 03J03779
Research Category

Grant-in-Aid for JSPS Fellows

Allocation TypeSingle-year Grants
Section国内
Research Field 応用獣医学
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

森 嘉生  大阪大学, 微生物病研究所, 特別研究員(PD)

Project Period (FY) 2003 – 2005
Project Status Completed (Fiscal Year 2003)
Budget Amount *help
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Keywordsフラビウイルス / 日本脳炎ウイルス / コア蛋白質 / 核移行シグナル / 複製 / 成熟
Research Abstract

日本脳炎ウイルス(JEV)を始めとしてフラビウイルスは細胞質内で複製するウイルスでありながら、その構造蛋白質の一つであるコア蛋白質が核内にも移行することが知られている。なぜウイルスがこのように無駄とも思えることを行っているのかを検討した。
受入研究室においてこれまでにJEVコア蛋白質の核移行シグナル(NLS)が同定されている。すなわち、アミノ酸42および43位をアラニンに置換するとコア蛋白質の核移行が消失する。そこでまず、この変異をJEVAT31株の感染性cDNAクローンpMWJEATに導入したpMWJEAT/M4243を作製した。pMWJEATおよびpMWJEAT/M4243を鋳型にして合成した完全長のRNAをVero細胞にエレクトロポレーション法で導入し、培養上清中から野生型とNLS変異ウイルスを回収した。これらのウイルスを蚊由来C6/36細胞で継代増幅後、VeroおよびC6/36細胞での増殖性を検討した。
変異ウイルスJEAT/M4243に導入したアミノ酸置換は、C6/36細胞で継代増幅後のウイルスでも保存されていた。また、コア蛋白質の特異抗体を用いた蛍光抗体法によって、野生型ウイルスのコア蛋白質は細胞質だけでなく核内にも局在するが、変異ウイルスのコア蛋白質は核内には局在しないことを確認した。変異ウイルスはVero細胞で、野生型ウイルスに比べて非常に小さなプラークを形成した。また、Vero細胞にMOI=5で両ウイルスを接種すると、変異ウイルスでは野生型ウイルスに比べて、培養上清中への感染性ウイルスの放出や感染細胞内でのウイルス蛋白質の産生が遅かった。一方、C6/36細胞では、このような遅延は認められなかった。以上のことからJEVはコア蛋白質を核移行させ、ウイルスの複製・成熟に有利な環境を作り出していることが推測された。

Report

(1 results)
  • 2003 Annual Research Report

URL: 

Published: 2003-04-01   Modified: 2024-03-26  

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