脳疾患における新しい脳神経機能画像診断法の開発‐脳血管障害・痴呆疾患の早期診断法
Project/Area Number |
03J04186
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
医用生体工学・生体材料学
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
高沢 正志 大阪大学, 医学系研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 生体医用工学 / 核医学 / 放射線医学 / 脳科学 / 脳虚血 / 脳神経 / PEI / 脳血流 / 医用工学 / 画像診断 |
Research Abstract |
高齢化社会を迎えるにあたり、脳卒中・痴呆症は本邦において国民病であり、その早急な治療法・予防法の確立が求められている。脳卒中や痴呆性疾患患者において非侵襲的脳血流定量診断法の開発をおこなった。^<99m>Tc製剤が静脈投与後、パルスとして脳組織に流入する特性に着目し、スペクトル解析等の数理的手法を新たに脳血流測定法に導入し、採血を必要としない脳血流定量法を開発した。H_2^<15>O-Positron Emission Tomography (PET)装置での脳血流絶対値と比較検討し、脳血流Single Photon Emission Computed Tomography (SPECT)検査にてPET装置に近い脳血流定量測定がおこなえることを証明した。本研究により高額なPET装置がない一般病院でも、脳血流SPECT検査により脳血流絶対値の測定が安価におこなうことが可能となった。本研究は国内外の関連学会にて発表をおこなった。 しかしながら、脳虚血時における神経細胞の障害や、脳組織の代謝応答など生体内分子レベルでの病態解明はいまだ充分になされていない。英国ケンブリッジ大学医学部との共同研究により、ラット脳虚血モデルを用い、非侵襲的生体内分子イメージング法を開発に取り組んだ。低酸素トレーサである^<18>F-fluoromisonidazoleを静脈投与し、小動物専用Micro PETを用いてラット生体での脳内分子画像開発を行った。従来の脳血流トレーサ製剤と比べ、この放射性薬剤を用いた脳機能画像は、より脳内酸素濃度分布に応じて特異的に神経細胞内に取り込まれる。本方法は虚血部位をより感度の高く検出できるイメージング法である可能性が示された。
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Report
(2 results)
Research Products
(11 results)