マクロファージによるアポトーシス細胞の貪食に併う抗炎症機構の解析
Project/Area Number |
03J04381
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
免疫学
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
長瀬 洋子 大阪大学, 医学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | アポトーシス / DNA断片化 / CAD / 抗炎症応答 / 坑炎症応答 |
Research Abstract |
アポトーシスは、生体にとって不必要な細胞を除去する生理的な細胞死である。我々の研究室では、アポトーシス時に活性化されるDNase CADを単離した。増殖中の細胞内では、CAD]は、ICADと複合体を形成している。アポトーシス時には、カスパーゼ3によりICADが切断、不活化され、フリーのCADが染色体DNAの分解を行う。CADの役割を検討するために、CADモノクローナル抗体を作成し解析を行なった。その結果、CAD蛋白質の発現量は、アポトーシス時の染色体DNA断片化の強さと一致した。また、CAD蛋白質とICAD蛋白質はお互いの蛋白質発現、その安定性に必要である事が示された。 生体内でアポトーシス細胞は、速やかにマクロファージなどの食細胞に貪食される。マクロファージが細菌等を貪食した場合には、炎症反応を誘導し免疫応答を活性化する。一方、アポトーシス細胞を貪食した時には、炎症反応は起こらず、抗炎症的に反応する。本研究では、この分子機構の解析を目的とした。まず、アポトーシス細胞を貪食時に活性化されるマクロファージ遺伝子の検索をマイクロアレイ法を用いて行なった。結果、アポトーシス細胞貪食後に発現の誘導が起こる分子の候補がいくつか見つかったが、ノーザンブロット法により確認したが、顕著な発現の上昇は見られなかった。その原因として、アポトーシス細胞からの持込成分が影響している事が分かった。また、マクロファージにアポトーシス細胞を貪食させた後にLPSにより刺激すると、抗炎症性サイトカインのIL-10の顕著な発現誘導が見られた。
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)