Project/Area Number |
03J05124
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
天文学
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
細川 隆史 京都大学, 理学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 電離領域 / 星形成 / 星間現象 / 大質量星 / 輻射流体力学 / クェーサー / 巨大ブラックホール / 活動銀河核 / 銀河形成 |
Research Abstract |
クェーサーや大質量星などの大光度天体が周囲に与えるフィードバック効果を調べるべく、前年度に作成した輻射流体の数値計算コードを用いて研究を行った。今年度は問題を銀河系内の電離領域と大質量星の系に絞って調べた。最近、電離領域外縁部に分子ガスシェルが存在し、星形成が誘発されている様子が観測されていることから、これが実際に可能であるか否か、詳細な計算を行った。まず、上述した分子ガスシェルが見られる電離領域、Sharpless 104に着目し、この領域のモデル化を行った。中心星と周囲の密度に適当なものを選んで計算の結果、正に観測されている分子ガスシェルが電離領域のすぐ外縁部に形成され、計算は観測を定量的に非常によく説明できることが分かった。次に、ごく最近、Sharpless 104と類似の領域が多数見つかりつつあることから、系の進化の周囲の密度と中心星光度の依存性を詳しく調べた。結果、多くの場合で分子ガスシェルが形成されることが分かった。さらに、これらの依存性は解析的に導かれるスケール則に近似的に従っており、定性的な理解を与えることもできた。さらに、分子雲破壊後に電離領域が希薄な中性ガス中を伝播する場合も調べた。このときは主にどの様な条件化で電離領域周縁のシェル内で分子ガス形成が起こるかを調べた。結果、必要とされる密度と中心星の条件が明らかになった。この条件についても、上記のスケール則から定性的な説明が可能であることが分かった。
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