大質量前主系列星の硬X線探査による銀河中心高エネルギー活動の研究
Project/Area Number |
03J05503
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
天文学
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
高木 慎一郎 京都大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | X線天文学 / 銀河中心 / 大質量前主系列星 / NeXT衛星 / CCD / Soft X-ray Imager / 大質量星形成領域 / 透過型CCD / 星生成領域 |
Research Abstract |
1)銀河中心高エネルギー現象の研究 昨年度に引き続き、銀河中心高エネルギー現象の起源解明を目指し、大質量星形成領域および銀河中心高温プラズマの観測研究を進めた。 ・銀河中心領域にある大質量星形成領域Arches星団中に付随するX線放射の数年尺度の時間変動を調べ、点源、および広がった中性鉄輝線放射のいずれもほぼ変動がないことを明らかにした。特に点源のX線放射は他の大質量前主系列星では例がない大きなX線光度を定常的に維持している可能性を示唆する結果を得た。 ・すざく衛星により得られた最新データを用いて銀河中心高温プラズマの観測研究を進めた。高温プラズマの温度はほぼ一様であることを明らかにし、高温プラズマの起源が多重超新星爆発説で説明できる可能性を示唆する結果を得た。 2)次期X線天文衛星搭載用CCDの開発 昨年度に引き続き、次世代X線天文衛星NeXT(2011年頃打ち上げ予定)搭載用CCD検出器(SXI)の開発を進めた。 ・NeXT衛星の持つ広帯域(0.1-80keV)X線集光能力を最大限に生かすため、従来よりも硬X線検出効率が高い大空乏層厚CCDの開発を進めた。従来のCCDに比べ3倍近い硬X線検出効率を達成した。またCCD電極のない裏面からX線を入射させる裏面照射方式の実現により1keV以下の軟X線検出効率の向上に成功し、かつてない広帯域にX線検出感度を持つX線CCDの開発に成功した。 ・衛星搭載を目指した大型素子「CCD-NeXT1」の開発に成功し、従来のCCDと遜色ない高い性能を実現していることを立証した。 ・SXIを衛星上で支持・冷却するための焦点面アッセンブリの熱機械モデルの改良を行い、昨年度試作で判明した製作上の問題点を解決した。 ・次期X線天文衛星搭載用のCCDの研究開発の成果を論文にまとめた。
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Report
(3 results)
Research Products
(2 results)