バイオテレメトリーによる魚類の回帰行動追跡-回帰メカニズム解明へのアプローチ-
Project/Area Number |
03J05686
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
水産学一般
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
三田村 啓理 京都大学, 情報学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | メバル / 回帰メカニズム / 行動追跡 / バイオテレメトリー / 嗅覚器官 / メコンオオナマズ / 鉛直移動 / ランドマーク / 嗅覚器 / Sebastes inermis / 地磁気受容器 / 回帰行動 / 潮汐 / 日周行動 |
Research Abstract |
メバルSebastes inermisは、日本沿岸に普遍的に生息している重要水産魚種である。これまでの実験により、メバルは、採捕地点から約4km離れた地点に放流しても数日以内に生息域へ回帰すること、生息域への回帰には主に嗅覚器官を使用していること、行動圏内での行動パターン(水平移動パターンや日周鉛直移動)などが明らかになり、2005年度はこれらの研究成果を論文としてとりまとめた。またH.18年度日本水産学会大会のシンポジウム「水生動物の行動と漁具の運動解析におけるテレメトリー手法の現状と展開」においてこれまでの研究成果を報告した。 メバルの行動追跡に用いた研究手法を、タイ国に生息するメコンオオナマズに適用した。メコンオオナマズはメコン川にのみ生息する固有種で、近年は絶滅の危機に瀕している。タイ国水産局は人工的に生産されたメコンオオナマズ種苗を用いて、本種の資源回復に努めている。そこでタイ国水産局からの依頼のもと、メコンオオナマズ種苗の放流後の行動を調査した。実験は、2005年8月、9月、12月にタイ国北部パヤオ県のメプン湖で行った。行動追跡には、従来の手法とともに加速度データロガーを合わせて使用した。その結果、メコンオオナマズの遊泳活動リズムや日周鉛直移動などが明らかになった。これらの研究成果は、2005年12月にタイ国バンコクで開催された2nd International Symposium on SEASTAR 2000 and Bio-logging Scienceにおいて報告した。
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Report
(3 results)
Research Products
(11 results)