Project/Area Number |
03J06319
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
環境保全
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
中村 崇 琉球大学, 遺伝子実験センター, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | サンゴ / 保全 / 環境ストレス / 沖縄 / サンゴ白化 / 光合成 / 亜熱帯 / 地球温暖化 |
Research Abstract |
世界各地のサンゴ礁生態系がサンゴの白化現象により衰退の危機に瀕している。琉球列島海域のさんご礁も例外ではない。本研究はサンゴの白化抑制に関する基礎研究をおこない、回復・保全技術の指針を得ることを目的としている。本年(平成16年度)は前年度の研究によって得られた海流(または潮流)によるサンゴ白化の緩和効果という知見をもとに多種の造礁サンゴを対象とした生理学的研究をおこなった。この研究では、人為的に水流環境をコントロールした屋内・屋外水槽実験系を利用し、そのサンゴ白化の生理的メカニズムである光合成阻害過程についてPAMクロロフィル蛍光測定装置を用いて調べた。その結果、白化耐性が一般的に低いと言われているサンゴ種では、適度な潮流を与えた場合では流れを制限された環境に比べて光阻害の緩和がみられる事が分った。加えて、対象となるサンゴ種によってはその効果がまったく見られないものがあることが明らかにされた。また、水流による長期の白化抑制効果により、サンゴの成長量・生存性が飛躍的に高まる事を明らかにした。これらの結果を総合する事でサンゴ礁域における人為的な海流・潮流の変更(埋め立て・港湾開発)が近接する造礁サンゴの群集に多大なストレスを与えうることを示唆した。
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