生殖腺の形成に不可欠な転写因子の翻訳後修飾による活性調節機構の解析
Project/Area Number |
03J06584
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
医化学一般
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Research Institution | The Graduate University for Advanced Studies |
Principal Investigator |
小松 朋子 国立大学法人総合研究大学院大学, 生命科学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 転写因子 / 転写調節 / 翻訳後修飾 / Ad4BP / SF-1 / SUMO化 |
Research Abstract |
Ad4BP/SF-1は、生殖腺と副腎の形成に必須な核内受容体型転写因子である。Ad4BP/SF-1の相互作用因子としてSUMO化修飾に重要な因子が同定されたことから、Ad4BP/SF-1のSUMO化による活性調節機構について解析した。Ad4BP/SF-1は培養細胞内およびin vitroにおいてSUMO化されることが明らかとなり、さらに、2か所のSUMO化されるリジン残基を同定した。SUMO化されるリジンをアルギニンに置換したAd4BP/SF-1の転写活性を野生型と比較すると、他の転写因子との間にみられる相乗的な転写活性化が抑制されている可能性が示唆された。Ad4BP/SF-1はSUMO化されることにより、DNA結合活性や他のタンパクとの結合活性が阻害されないことを確認しており、SUMO化による転写活性の抑制には、何らかの抑制性の因子を介するものであると考えられた。そこで、Ad4BP/SF-1のSUMO化による転写活性の抑制機構を明らかにするため、SUMO化Ad4BP/SF-1に結合する因子の同定を試みた。大量の浮遊培養細胞より核抽出液を調製し、in vitroにおいてSUMO化したAd4BP/SF-1とのpull down assayを行ったところ、SUMO化Ad4BP/SF-1特異的に結合する一つの因子を見いだした。質量分析法により同定した因子は、ATPaseドメイン構造よりクロマチンリモデリングファクターであると推測された。現在までに、同定した本因子を培養細胞に強制発現させ、核抽出液を用いたpull down assayにおいて、SUMO化されたAd4BP/SF-1との結合が確認できた。今後は、本因子の解析を通じて、SUMO化による転写調節のクロマチンリモデリングを介する新たな機構が明らかになるものと考えられる。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)