出芽酵母SGS1のDNA複製・修復・組換えにおける機能の遺伝学および生化学的解析
Project/Area Number |
03J06950
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
生物系薬学
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
宇井 彩子 東北大学, 大学院・生命科学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | RecQヘリカーゼファミリー / Sgs1 / Top3 / Smc6 / SMCファミリー / DNA複製 / 細胞分裂 / 染色体の接着と分配 / SMC family / DNA repair / DNA recombination / 細胞周期 / 二本鎖切断修復 / DNA修復 / DNA組み換え |
Research Abstract |
RecQヘリカーゼファミリー遺伝子は、人ではブルーム症候群、ウエルナー症候群、ロスモンド・トムソン症候群の原因遺伝子などが存在するが、出芽酵母ではSGS1のみが存在する。本研究ではこれら症候群の発祥機構の解明を目的として、出芽酵母Sgs1の解析を行った。このRecQヘリカーゼと相互作用するTopisomerase III(Top3)との相互作用因子の検索から、SMCファミリーに属するSmc6が見つかった。SMCファミリーのうち、Smc1-Smc3とSmc2-Smc4は姉妹染色分体の接着や凝集に関わることが知られているが、Smc5-Smc6の機能は不明である。そこで、Sgs1の機能を明らかにする一貫として、Smc6の機能の解析を行った。 Smc6の温度感受性変異株smc6-56は、非許容温度下で細胞周期が分裂期(M期)で停止する。そこで、Smc6がM期の染色体DNAのどの領域に結合するかChiP chip法により検討したところ、Smc6はセントロメアとテロメアに多く結合していることが明らかになった。さらに詳しく、細胞周期とSmc6の関係を検討した。M期とDNA複製期(S期)にSmc6の機能を欠損させて細胞周期を進行させたところ、S期にSmc6の機能を欠損させると細胞は分裂期に停止することが明らかになった。そこで、Smc6のS期の染色体結合をChiP chip法により検討した結果、Smc6はS期の複製forkに結合していることが明らかになった。これらの結果から、Smc6はS期に複製forkを安定化させて、その後の染色体の分裂が正確に起るように制御していると考えられた。これらの結果をまとめて、現在、論文作成中である。 これとは別にSgs1の論文を、現在投稿中である。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)