Project/Area Number |
03J06974
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
公衆衛生学・健康科学
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
黒川 修行 東北大学, 大学院・医学系研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | メタアナリシス / アドレナリン受容体遺伝子 / 生活習慣病 / 一塩基置換 / Body Mass Index / 遺伝子 / 運動処方 / 個人情報 |
Research Abstract |
昨年度、運動処方に影響を及ぼす可能性がある遺伝子群として、既報の成績よりアドレナリン受容体遺伝子が候補として挙げられたことから、どのアドレナリン受容体遺伝子変異が候補として考えられるのか検討を加えた。またアドレナリン受容体遺伝子変異が体脂肪蓄積にどの程度影響を及ぼすのか、メタアナリシスを実施することにより検討した。 アドレナリン受容体にはすでにいくつかのサブタイプの存在が知られているが、今回は特にβ_3アドレナリン受容体遺伝子(ADRB3)変異と肥満の指標の一つであるBody Mass Index(BMI)との関係についてメタアナリシスを行った。今回のメタアナリシスでは1995年に発表された変異(Trp64Arg)について検討した。その結果、変異を保有している群は変異を保有していない群に比べて、統計学的に有意にBMIが大きくなることが示唆された。ADRB3とBMIに関するメタアナリシスは既に3報ある。しかし、今回の解析対象となった論文・報告は150報を超え、また英国・Medical Research Councilとの共同研究により、白人(Caucasian)約5000人分の遺伝子解析データを本メタアナリシスに加えることができた。したがって、本メタアナリシスの信頼度は既報のメタアナリシスに比べてはるかに高いと考えられた。 また、平均年齢が18歳以下である研究に関して、上記とは別にメタアナリシスを実施したところ、変異の有無間でBMIの平均値に統計学的有意差は認められなかった。このことから、ADRB3変異の影響は身体活動量が多い若年期では大きくない可能性が示唆された。 このようなことから、たとえADRB3変異を持っていたとしても十分な身体活動量が確保できれば、過剰な体脂肪の蓄積を防ぐことができることが示唆された。
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)