Project/Area Number |
03J07122
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
鵜養 美冬 東北大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | ハイパー核 / ガンマ線分光実験 / ゲルマニウム検出器 |
Research Abstract |
本研究は、大立体角ゲルマニウム検出器群、Hyperballを用いたハイパー核の精密ガンマ線分光実験に基づいている。 米国ブルックヘブン国立研究所においてデータを取得した、p-shellハイパー核のガンマ線分光実験(E930)の解析結果を本年度に論文としてまとめた。この結果からはΛ粒子と核子間のスピン依存相互作用の情報が与えられた。本年度には2編のletter paperを投稿し、一編は発表済みである。 また、実験を行ったブルックヘブン研究所から論文賞を受賞している。またE930のデータを新たに解析することで、^7_ΛLiハイパー核の励起状態の寿命を決定することが出来た。この結果からは、原子核深部におけるΛ粒子の磁気モーメント変化に関する情報を得ることができる。この結果は実験的に初めて得られたものである。 E930の解析、論文執筆と並行して現在Hyperballを改良したHyperball2の建設に参加した。Hyperball2はさらに立体角が増えまた、クローバー型ゲルマニウム結晶をもつ検出器をあらたに導入することで約2倍のガンマ線の検出効率を持つ。また設計の段階から議論に参加しこれまでに得た経験を基に助言をあたえている。このHyperball2は、ハイパー核のガンマ線分光だけでなく、原子核ガンマ線分光実験in-beam spectroscopyにも使用される予定であり、両方の実験で用いることの出来るようなシステムを構築した。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)