概日リズムペースメーカーホルモンPDFの細胞核内レセプターの同定
Project/Area Number |
03J07942
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
構造生物化学
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
佐藤 聖児 九州大学, 大学院・理学研究院, 特別研究員(DC1)
|
Project Period (FY) |
2003 – 2005
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
|
Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | 遺伝子 / 昆虫 / 生体分子 / 蛋白質 |
Research Abstract |
1.PDFのクローニング 本年度はミツバチでのPDFのcDNAクローニングを実施した。その結果、5'UTRの選択的スプライシングおよび、3'UTRでの選択的ポリA付加が確認され、最大4種のmRNAアイソフォームが存在することを示した。単一の遺伝子より複数のpdfアイソフォームが存在することを本研究により初めて確認した。 2.PDFの局在解析 抗ミツバチPDF抗体を作製し、免疫染色を実施したところ、視葉にPDFが輸送されていることを新規に発見した。さらに、中脳内での複雑なPDF輸送様式のみならず他の昆虫で報告されていない単眼でのPDFの存在が新たに確認された。発現細胞の位置はin situハイブリダイゼーションの結果と一致した。クローニングにより判明した複数のアイソフォームを識別するin situハイブリダイゼーションを行ったところ、同一の細胞群で発現していることが確認され、pdf発現細胞群に複数の機能的分担が示唆された。 3.pdf mRNAの発現リズム 遺伝子発現量の変化をミツバチで定量的PCR法により解析した結果、3'UTRの長いタイプのアイソフォームのみに明確な概日リズムが見られた。一方、5'UTRに差異のあるアイソフォーム間の発現パターンには明確な差が見られなかった。このことはミツバチpdf mRNAの発現量がアイソフォーム間で異なること、選択的ポリA付加の段階が概日リズムの制御を受けることを示した。 4.PDF受容体のクローニング ショウジョウバエでGPCRタイプのPDF受容体が報告されたことを受け、ミツバチ、カイコガについて受容体クローニングに成功した。ミツバチでの受容体mRNAの発現部位を解析した結果、PDFペプチドの輸送先である視葉に受容体発現細胞が複数確認された。一方で単眼には受容体発現細胞が存在しないことから、PDF受容体が複数種存在する可能性が示唆された。
|
Report
(3 results)
Research Products
(10 results)