経済成長プロセスにおける健康資本および人的資本の役割に関する理論的・実証的研究
Project/Area Number |
03J08452
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
経済理論
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
細谷 圭 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2003: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | マクロ経済動学 / 健康資本 / 人的資本 / 社会的共通資本 / マクロ経済学 / 経済成長 / 環境資本 |
Research Abstract |
平成16年度研究計画として掲げたのは,「社会的共通資本のマクロ分析」のプロジェクトをすすめる中で,諸研究の中から具体的な成果を世に問うということであった.理論的分析では,「健康資本蓄積とマクロ経済の収束」が査読誌『医療と社会』に掲載された.本論文は,健康資本を含んだ2部門成長モデルを構築しその収束特性を調べる中で,関連する実証研究結果との整合性を強調する内容の論文であるが,これに関してより詳細な分析を展開している英語論文は"The Speed of Convergence in a Two-Sector Growth Model with Health Capital" (PIEディスカッション・ペーパー・シリーズNo.245)としてまとめられ,現在Economic Modelling誌に投稿中である. 続いて実証的研究では,15年度から継続して研究を行ってきた「人的資本形成と教育政策」が査読誌『国民経済雑誌』に掲載された.本論文の萌芽は平成15年3月に一橋大学に提出した学術研究論文第3章にみられ,その後継続的に研究を行ってきたものである.また社会的共通資本の包括的な実証分析を意図して,15年度よりパネルデータセットの整備をすすめている.16年度中の完成・利用を企図していたが,途中,理論的分析に集中したため現時点で完成には至っていないが,17年度早々には利用可能となりそうであり大きな成果が期待できる.最後に平成14年にすでに査読誌に掲載されていた2本の共著論文が,鴇田忠彦〔編著〕(2004)『日本の医療改革』東洋経済新報社〔刊〕に掲載され,広く世に問われることとなった. 本年度に関しても,15年度同様,研究計画は順調に実行されたものと思われる.17年度は東北学院大学という新しい研究環境の下での再スタートとなるが,これまでに行ってきた基盤的研究の上に立ちすぐれた研究成果の発信に努めていく所存である.
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)