Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
|
Research Abstract |
昨年度に続き今年度は,読み手の方略的活動と文章構造との関連を実証的に検討した。 第1に,日本心理学会第67回大会において発表した,論説文読解における方略活動と論説文固有の構造の関連についての研究をもとに論文を執筆し英語雑誌に投稿した。この研究を遂行するため,補助金を心理学の文献,パソコン周辺機器,英文校閲料,ソフトウェアの購入に用いた。 第2に,説明的文章読解における文章の全体構造の影響を検討し,研究の成果を日本心理学会第69回大会において発表した。具体的には,段落構造が明確である文章の場合,読み手はそこから細部にわたる正確な理解を得ることができるが,段落構造が明確でない文章を読んだ読み手は,文章の主旨は理解できるものの正確さに欠けること,ただし明確な文章の場合よりも,書かれていないことを推論できる読み手も多く見られ,個人差が顕著になることが明らかになった。この研究を遂行するため,教育心理学の図書,言語学の文献を購入した。 第3に,複数テキストの読解に関する研究を行った。まず,結論が対立する2つのテキストにおいて,テキストの理解,方略的活動,2つのテキスト間の矛盾の発見の関連を検討し,研究の成果を日本読書学会研究発表会において発表した。また,この発表をもとに論文を執筆し投稿した。次に,相補的な内容の2つのテキストにおいて,テキストの理解と方略的活動の関連を検討し,論文を投稿した。これらの論文作成のための諸経費,学会での研究発表のための国内旅費に補助金をあてた。
|