Project/Area Number |
03J10863
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
政治学
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
吉田 徹 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 比較政治 / 欧州統合 / 政党政治 / フランス政治 / 西欧政治 / 国内政治 / 政党システム / フランス |
Research Abstract |
欧州統合に伴う加盟各国の統治構造・政治的変容を主に政党組織・システムに焦点を当てて解明・分析した。まず、「現代フランス政治における主権主義政党の生成と展開」(『ヨーロッパ研究』第2号)において「反欧州統合政党」に焦点を当てフランス社会で存在する反統合運動を取り上げ、どのように定置しているのかを比較政治学的観点から分析を試みた。 明らかになったことは、1、国内政治を規定している政治的クリーヴィッジ(亀裂)が、EU/欧州統合の争点と不整合を起こしており、2、他方で欧州統合を争点とする政党は、既存政党による争点管理および選挙制度を始めとする政治制度により、争点化することができず、3、ゆえに、根強い反欧州統合運動・感情が社会側に存在していても、政治的機会を与えられていない、ということである。 この既存の政党システムのフォーマットがいかに生成され、どのように運営されているのかを解明したものが「フランス政党システムの展開」(『日仏政治学会報告書 現代フランスの政治・社会・外交』)である。また、「フランス政党政治の『ヨーロッパ化』」(『国際関係論研究』第20号)は、アクターを仏社会党に絞り、欧州統合問題が、70年代から現代まで、政党組織および政党システムにどう影響してきたのかを政治史的に扱った。同時に以上の研究のため、コア・エグゼキュティブを含む関連アクターへのインタビューを二回に渡って現地において実施した。 そのほか『アクセス地域研究II:先進国デモクラシーの再構築』(共著、小川有美・岩崎正洋編、2004年、日本経済評論社)において専攻研究をレビューするとともに、EUから要請されるガヴァナンス構造の変化によって生じているアクター配置の変更や政策アウトプットの具体例を取り上げている。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)