動物のアレルギー性疾患におけるケモカインに関する研究
Project/Area Number |
03J11361
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
応用獣医学
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Research Institution | Gifu University (2004) The University of Tokyo (2003) |
Principal Investigator |
前田 貞俊 岐阜大学, 応用生物科学部, 助手
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | アトピー性皮膚炎 / ケモカイン / 動物モデル / アレルギー性疾患 |
Research Abstract |
平成16年度は、アトピー性皮膚炎に罹患したイヌおよび実験的スギ花粉抗原感作を行ったイヌの末梢血CD4陽性細胞におけるCCR4陽性細胞数の変化について検討した。まず、イヌCCR4 mRNAを発現しているイヌリンパ球系細胞株(CL-1)および発現していないイヌリンパ球系細胞株(GL-1)を用い、イヌCCR4に対する抗ヒトCCR4モノクローナル抗体の交差反応性を検討した。フローサイトメーターを用いた検討の結果、本抗体はイヌCCR4に対する交差反応性を有することが明らかとなった。次に本抗体を用い、アトピー性皮膚炎に罹患したイヌの末梢血CD4陽性細胞におけるCCR4陽性細胞の割合(CCR4/CD4比)をフローサイトメーターを用いて算出し、正常なイヌにおけるCCR4/CD4比と比較した。その結果、アトピー性皮膚炎に罹患したイヌの末梢血におけるCCR4/CD4比は正常なイヌにおけるものよりも有意に高いことが明らかとなった。次に、実験用のイヌにスギ花粉抗原とアラムを皮下注射することによって作出したスギ花粉実験感作犬において、感作前および感作後のCCR4/CD4比の変動について検討した。その結果、感作後におけるCCR4/CD4比は感作前のものに比べて有意に高いことが明らかとなった。以上の結果から、イヌのアレルギー反応においては、ヒト同様に、末梢血CD4陽性細胞におけるCCR4陽性細胞数が増加していることが明らかとなり、CCR4/CD4比が全身的なアレルギー反応を反映していることが示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)
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[Publications] Maeda, S., Okayama, T., Ohmori, K., Masuda, K., Ohno, K., Tsujimoto, H.: "Molecular cloning of the feline thymus and activation-regulated chemokine cDNA and its expression in lesional skin of cats with eosinophilic plaque."Journal of Veterinary Medical Science. 65. 275-278 (2003)