Project/Area Number |
03J11393
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
神経化学・神経薬理学
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
若林 朋子 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | アルツハイマー病 / 老人斑アミロイド / コラーゲン / グリコサミノグリカン / インテグリン / ヘパリン / ヘパラン硫酸 / コンドロイチン硫酸 |
Research Abstract |
アルツハイマー病脳に蓄積する老人斑アミロイドの構成成分を同定し、CLAC-Pと名付けた。CLAC-Pは膜貫通型コラーゲンに分類され、collagen type XXVの別称を持つ。膜貫通型コラーゲンの生理機能として細胞接着への関与が示唆されているが、CLAC-Pおよび相同分子の機能は明らかになっていない。本研究ではCLAC-Pの生理機能を明らかにするため、細胞接着関連因子との相互作用に焦点をあてた解析を行っている。 これまでにCLAC-Pと相互作用し、機能を調節する可能性のある分子としてコラーゲン受容体型インテグリンに加え、硫酸化グリコサミノグリカン(GAG)を見出している。本年度はGAGがどのようなメカニズムでCLAC-Pと相互作用し、CLAC-Pの代謝や機能に影響を与えるのかを明らかにするため、細胞発現系を用いて検討を行った。 GAGはプロテオグリカンとして存在し、成長因子や細胞外マトリックスと結合することでそれらの機能調節を行うことが知られており、CLAC-Pにおいても、類似のメカニズムが作用している可能性を考えた。メタボリックラベリングとGAG合成阻害剤・消化酵素処理の組み合わせにより、分泌型CLAC-Pがプロテオグリカンとの結合を介して細胞に保持されており、GAGの添加により競合的に遊離する結果、分泌量が増加することを明らかにした。またGAG添加はCol XXIII分泌にも促進的に働くが、Col XIII分泌には効果が少ないことも明らかにした。この結果はコラーゲンに存在する正電荷クラスターに相関しており、GAGへの異なる親和性によって各コラーゲンが独自の制御を受けていることを示唆している。
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